ストーリーを知ることから始めよう②
任地18日目。
今日はクラフトグループのメンバーに会いに。今日もまた新しい気づき、そして反省がありました。反省のほうがメインです。
ストーリーを知ることから始めよう。この目的はメンバーのことを知りたいということ。
どんな背景事情があってグループに参加しているのか、現在抱えている課題は何か、この活動によってどんな将来を思い描いているのか。このグループと活動していく以上、メンバーのことを知る必要があるよな、ということでコミュニケーションもかねて聞き取りをしようと考えたのがきっかけ。
ゆくゆくは彼女らのリアル、活動する姿を何かで発信できたら良いな、なんていう考えもあったり。写真、絵、動画、本などなど。
まだまだその段階ではないので、今は信頼関係づくり、彼女たちを知ることに重きを置いていこうと考えています。
垣間見えた背景
前置きが長くなりましたが、結論から言うと、今日は聞き取りをせずに帰ってきました。理由は、英語での聞き取りが難しかったから。今日訪問したメンバーのひとりハリエーティ。彼女は主に現地語を話し、英語に関しては簡単な会話は理解できるくらいだそうで。
ウガンダでは英語が公用語の一つで、プライマリースクール(日本でいう小学校のイメージ)に入ると英語の授業があります。P'7(小6くらい)にもなると問題なく会話ができている印象です。
ハリエーティの子ども時代に関して詳しいことは聞けていませんが、リーダーが言うには「英語を学ぶ機会があまりなかったのかもしれない」とのこと。
先日、お母さんに話を聞いた際にも「女性の若年婚が教育や労働の機会を減らす原因になっていて、だから彼女たちのサポートを始めた」という話を聞いていて。
メンバーの中には、ほかの仕事を持っている現状があったり、先日開いたミーティングの出席人数も少なかったことから、どの程度厳しい状況にあるかわからないな、と感じていました。本当に大変なのか?と。
そういうリアルも含めて知りたいなと思って始めた聞き取りでもあるんですが、ハリエーティを訪問してみて、教育の機会を得られなかったのかもしれない、というリアルに触れた気がしました。
思い返せば彼女は自分が赴任してから開かれた2回のミーティング、どちらにも参加していました。新参者の自分の説明も聞いてくれていました。リーダーから聞くと彼女の状況はメンバーの中でも厳しいほうだということ。だからこそ、この活動を通して何とか収入を向上したい、そんな思いがあるのかななんて考えたり。
これが今日垣間見えたチボガ(ウガンダ)の背景、課題でした。
そしてやっぱり現地語は大切。メンバーとコミュニケーションをしっかりとるためにもルガンダをある程度習得する必要性を感じました。今日も。
まずは土曜日、ルガンダバージョンで聞き取り内容を準備し、再訪問したいと思います。自分の言語習得状況については「垣間見えた課題」どころか「クリアに目に見える課題」なので努力あるのみ、会話するのみです。
反省
そして今日は気づきだけでなく、反省も。
先に書いたような事情もあって、ミーティング開催前に「早く製品づくりをしたい」という声が上がっていました。これに対して、任地滞在1か月のルールから、
・自分が販売営業に行けない現状があること
(ゆくゆくはメンバー自身でできるようにすることが目標)
・それゆえに製品だけ作っても在庫がかさんでしまうということ
よって今はむやみに作らないほうが良いということを話していました。早く作りたい気持ちはわかるけど、こういう状況なんだよ、販売、製作の流れはこうなっているんだよ、と。状況を分かってほしいなんて考えていた自分。
この日ですね、、熱こもりすぎて周りが見えてない、、笑
販売、製作の流れ云々を彼女たちに話す前に、メンバーの状況を知るべきでした。早く作りたい、という背景には今日聞いたような事情があったからです。
同時に、在庫がかさまないように製品づくりを進める方法もよくよく考えたらある。製作に時間がかかる商品を優先して作れば、自分が動けるようになる月末以降にストックをたくさんためてしまうという状況にはなりにくいのでは?と。
実は首都研修中に調べておいた在庫数の記録。この情報から在庫数をためすぎないように製品づくりもするという考えにならなかった。
今日ハリエーティを訪問したことで、自分の視点がいかに自分サイドに傾いていたかを痛感しました。相手目線が欠けていた、知る努力が足りなかった。
ミーティングに参加したりとモチベーションも高い彼女。こういったモチベーションを大切にする意味でも、製作を開始するべきだと今日思いました。反省!!
ということで、まずはリーダーと在庫状況の情報共有、どのように在庫管理、製作を進めていくか話し合うことになりました。そして、ルガンダ語版のインタビューも。一回作ればほかのメンバーと話す際にも使えるので良し!
気づきと反省があった任地18日目。これからもたくさんのトライアンドエラーを繰り返すことでしょう。トライアンドエラーをするにしても、相手の目線に立って活動することを忘れてはいけない、と再度学びのあった18日目でした。
↑今日の昼飯(レバーのスープとお米でした)