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コトバツヅリ。

言葉綴。

任地12日目。希望と課題と。学校訪問&クラフトグループミーティング

任地12日目。今日は長いですが、熱もこもっております。

さて、今日は午前中から14時頃まで昨日も訪問したprimary schoolへ再度訪問。夕方からはクラフトグループの話し合いに行ってきました。

今日も先輩隊員のしゅんいちと一緒に。 校長のRichardは今日も熱量がすごく、自分の要請内容でもある農家の収入向上に関して様々な話をしてくれました。

正直、英語を聞き取れなかった部分も割とあるので全ては理解できていないのですが。

これまでの先輩隊員が築いてきた信頼関係のようなものはすごく感じられて、日本の時間を大切にする考え方などもよく分かっているご様子。

↑先輩方が作った改良かまどでご飯が作られていました。

その後P7〜P1まで一通りクラスの紹介、自分の自己紹介をさせてもらいました。その後授業も後ろで見学。

子どもたちに前に立って答えさせたり、集中が切れてきたタイミングで体を動かすミニアクティビティがあったり。正解が出た後も他の考え方をした例を紹介させたり。

自分は教育に関して学んできたわけではありませんが、興味深く見学させてもらいました。

ひと段落し、先生たちとの軽食のタイミングでちょっとしたトライを。

昨日家で作ったトマトソース、大学芋をテーブルに出し、試食してもらいました。

ウガンダではルモンデ(さつまいも)が主食のひとつでもあり、また、チボガのマーケットではトマトがよく並んでいます。

これらの加工品から何か収入向上につなげられないかとの考えから昨日調理したものを持参しまして。 この試食で何かしらの興味を惹き、その先に繋がればなぁという期待。この進め方が正しいかどうかは正直なところはてなマークがつく部分もあるのだけれど。

さて、反応はというと「おいしい!!!!」というような大きな反応ではなかったものの、「いいね!」的な反応を先生たちからいただきました。

また、Richardからは 「ウガンダの子どもたちの食事の課題の一つは栄養の偏り。トマトソースはそういう意味では良いね。収入向上にしても保存のために何が必要かを調べる必要があるね」 「子どもたちの親には農家も多い。収入向上に関するアンケートをとったり、トマトソースのワークショップをやっても構わないよ。こどもたち伝いで頼めるから」 などという言葉も。(ニュアンス解釈)

実現できるか否かは置いておいて、ちょっとしたトライが前向きに捉えてもらえたことは良かった。聞けば、学校としてもメイズ、ルモンデ、キャッサバの畑を持っているとのこと。 この事実には少し希望がもてました。

↑昼食時にはポショにつけて食べてくれました。この組み合わせ意外と良し。

その他、先生も日本に興味があったり、何か授業をできないかといった話題も。 ということで、こちらについては引き続きコンタクトを取りつつ、活動内容の提案もしていきたいと思います。 学校での活動からその先の親、家族にもつなげていけそうな気がしています。

午後はクラフトグループへ

その後、夕方からはクラフトグループのミーティングへ参加。当初12人ほどのメンバーが集まり今後について再確認する予定でしたが、集まったのは自分含め5人。

そして課題も多いことを実感。 クラフトグループでは、赴任後主に店内の整理整頓、ペットボトルとチテンジの活用について考えてきました。 しかし、実はこの間、(厳密にいうと前任と自分のブランクが空いている間?)メンバーである女性たちはクラフト作成を(あんまり?)できていないという現状がありました。

理由は主に2つ。

まず第一に、販売先を確保できていない&在庫が割と残っている状態で商品だけを作ると在庫のみが溜まっていくという現状がある。

次に、本来ジンジャ(ウガンダの一大観光地)のショップなどに営業をかけ、販売先を確保したいところ、営業のような人材がいない。かつてはボランティアが担っていたもの。仮に自分がその役割を担ったとして、現在は1ヶ月の任地滞在義務があり動けない。

そんな背景はありながらも、メンバーの女性たちは少しでもお金を得たい!という思いもあり、早く作らせて!という声が上がっているとのことで。

その気持ちは重々分かっているのですが、むやみに作り始めてしまうと、在庫がかさむだけでなく、それに対する報酬としてお金が減っていくのであまりよろしくない。

ということで再度日曜日にミーティングを開くことに決定。 話す内容としては、

・グループの目的、将来目指す方向の再確認

・販売先の確保と在庫云々の重要性

・自分たちがお金を得るためには持続可能な仕組みそのものが必要

・お金の管理を自分たちでできるようにする(銀行口座開設)

などなど。

印象として、メンバーは「自分がお金を得たい」という考えがあっても、そもそもこのプロジェクト自体がうまく回らないことには自分たちの収入も立ち行かなくなる、ということまでは考えられていない様子。 ここを少しずつ分かってもらえるようにトライします。

また、お金や管理も、これまではボランティアが管理し、都度報酬として渡したり、材料を買い足したりしてきました。 この方法についても銀行口座を開設したいという声もあったので、ミーティングで話し合いたいところ。個人的には彼らが彼ら自身で管理することが理想であるし、この活動を立ち上げた前任とは異なり、新参者として支援していく自分がクラフトの売り上げを全部管理するのは違う、というか。 彼らも彼ら自身で管理できることが自立につながると思うので。

これに関しては、メンバーから 「自分たちがお金の記録をつけたものを、君に定期的にアセスメントしてもらうのはどうか?」 と前向きな意見をもらえたので、その方向で進められたら良いなと。

その他、販売先の確保、営業に関しても、これまではボランティアがメインで行ってきましたが、カンパラ在住のメンバーが加入するなど状況が変わりつつあります。 しかも彼女は早くジンジャにマーケット開拓に行きたいのだとか。 なので、商品の販売業務も少しずつそのウェイトを移行していくことができそう。というか、しなきゃいけない。

と言った話を何気に1時間半くらいできたので、とても疲れたけれど有意義な時間になったのでは?と感じています。

後は話していて感じたけれど、ボランティアありき過ぎ、なマインドも少なからずありそう。

自分はここに関わる2代目です。開拓期はグイグイと引っ張っていくリーダーのような存在がとても大切だったと思いますが、彼ら自身の状況、メンバー、ビジョンも変わっていく中で、協力隊員としての活動の仕方も変わっていくべきだと思っています。

これは今日参加した人たちには何回も何回も言いました。もちろん何もサポートをしないというわけではなく。自分のベストを尽くして、みんなと一緒に活動していくけれど、目指すところは自分がいなくても全ての業務が回ること、と。

という感じで、まだまだ任地12日目。始まったばかりですが、このグループに関わる2代目として、自分なりに関わっていきたいと思います。