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コトバツヅリ。

言葉綴。

ストーリーを知ることから始めよう②

任地18日目。

今日はクラフトグループのメンバーに会いに。今日もまた新しい気づき、そして反省がありました。反省のほうがメインです。

 

ストーリーを知ることから始めよう。この目的はメンバーのことを知りたいということ。

どんな背景事情があってグループに参加しているのか、現在抱えている課題は何か、この活動によってどんな将来を思い描いているのか。このグループと活動していく以上、メンバーのことを知る必要があるよな、ということでコミュニケーションもかねて聞き取りをしようと考えたのがきっかけ。

 

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 ゆくゆくは彼女らのリアル、活動する姿を何かで発信できたら良いな、なんていう考えもあったり。写真、絵、動画、本などなど。

まだまだその段階ではないので、今は信頼関係づくり、彼女たちを知ることに重きを置いていこうと考えています。

垣間見えた背景

前置きが長くなりましたが、結論から言うと、今日は聞き取りをせずに帰ってきました。理由は、英語での聞き取りが難しかったから。今日訪問したメンバーのひとりハリエーティ。彼女は主に現地語を話し、英語に関しては簡単な会話は理解できるくらいだそうで。

 

ウガンダでは英語が公用語の一つで、プライマリースクール(日本でいう小学校のイメージ)に入ると英語の授業があります。P'7(小6くらい)にもなると問題なく会話ができている印象です。

 

ハリエーティの子ども時代に関して詳しいことは聞けていませんが、リーダーが言うには「英語を学ぶ機会があまりなかったのかもしれない」とのこと。

先日、お母さんに話を聞いた際にも「女性の若年婚が教育や労働の機会を減らす原因になっていて、だから彼女たちのサポートを始めた」という話を聞いていて。

 

メンバーの中には、ほかの仕事を持っている現状があったり、先日開いたミーティングの出席人数も少なかったことから、どの程度厳しい状況にあるかわからないな、と感じていました。本当に大変なのか?と。

 

そういうリアルも含めて知りたいなと思って始めた聞き取りでもあるんですが、ハリエーティを訪問してみて、教育の機会を得られなかったのかもしれない、というリアルに触れた気がしました。

思い返せば彼女は自分が赴任してから開かれた2回のミーティング、どちらにも参加していました。新参者の自分の説明も聞いてくれていました。リーダーから聞くと彼女の状況はメンバーの中でも厳しいほうだということ。だからこそ、この活動を通して何とか収入を向上したい、そんな思いがあるのかななんて考えたり。

これが今日垣間見えたチボガ(ウガンダ)の背景、課題でした。

 

そしてやっぱり現地語は大切。メンバーとコミュニケーションをしっかりとるためにもルガンダをある程度習得する必要性を感じました。今日も。

 

まずは土曜日、ルガンダバージョンで聞き取り内容を準備し、再訪問したいと思います。自分の言語習得状況については「垣間見えた課題」どころか「クリアに目に見える課題」なので努力あるのみ、会話するのみです。

 

反省

そして今日は気づきだけでなく、反省も。

先に書いたような事情もあって、ミーティング開催前に「早く製品づくりをしたい」という声が上がっていました。これに対して、任地滞在1か月のルールから、

 

・自分が販売営業に行けない現状があること

(ゆくゆくはメンバー自身でできるようにすることが目標)

 

・それゆえに製品だけ作っても在庫がかさんでしまうということ

 

よって今はむやみに作らないほうが良いということを話していました。早く作りたい気持ちはわかるけど、こういう状況なんだよ、販売、製作の流れはこうなっているんだよ、と。状況を分かってほしいなんて考えていた自分。

 

 

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この日ですね、、熱こもりすぎて周りが見えてない、、笑

販売、製作の流れ云々を彼女たちに話す前に、メンバーの状況を知るべきでした。早く作りたい、という背景には今日聞いたような事情があったからです。

 

同時に、在庫がかさまないように製品づくりを進める方法もよくよく考えたらある。製作に時間がかかる商品を優先して作れば、自分が動けるようになる月末以降にストックをたくさんためてしまうという状況にはなりにくいのでは?と。

 

実は首都研修中に調べておいた在庫数の記録。この情報から在庫数をためすぎないように製品づくりもするという考えにならなかった。

 

今日ハリエーティを訪問したことで、自分の視点がいかに自分サイドに傾いていたかを痛感しました。相手目線が欠けていた、知る努力が足りなかった。

 

ミーティングに参加したりとモチベーションも高い彼女。こういったモチベーションを大切にする意味でも、製作を開始するべきだと今日思いました。反省!!

ということで、まずはリーダーと在庫状況の情報共有、どのように在庫管理、製作を進めていくか話し合うことになりました。そして、ルガンダ語版のインタビューも。一回作ればほかのメンバーと話す際にも使えるので良し!

 

気づきと反省があった任地18日目。これからもたくさんのトライアンドエラーを繰り返すことでしょう。トライアンドエラーをするにしても、相手の目線に立って活動することを忘れてはいけない、と再度学びのあった18日目でした。

 

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↑今日の昼飯(レバーのスープとお米でした)

 

 

 

任地17日目。3回目の学校訪問!周囲の支えを感じるこの頃。

任地17日目。

今日は3度目となる学校訪問へ。

「井戸の掘削をしているから見に来ない?」と言われたのがきっかけ。

 

なぜこのタイミングで井戸かというと、おそらく乾季に入ったから。

ウガンダには乾季、雨季の2シーズンしかありません。

この学校ではこれまで雨水タンクの水を使っていたようですが、今回は乾季でも水が手に入るように井戸づくりに取り掛かったようでした。

 

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こちらが井戸づくりの様子。

井戸というか、まだ掘っている段階で。かなり深くまで掘っていました。大変そう。

 

結局夕方くらいまで学校に滞在。

井戸を見ただけではなく収穫もありました。

 

ユースプロジェクトについて 

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 昨日知ったユースプロジェクトの現状。貸付金をほぼ回収できていない現状をチボガの住民としてどう思うか。このプロジェクトについてどう思うか。先生たちに聞いてみました。

 

すると様々な現実がわかりました。

まず、この種の補助金事業はやはり政治色が強いということ。様々なプロジェクト、それによる支援金が存在すると同時にその背景には政治的な動機が介在しているのだとか。

次に、グループの構成内容の問題。これらユースグループは一つの地域から成り立つものではなく、県内各地から集まったメンバーによって構成されています。

場合によっては民族や宗教も異なる。こうした状況では一つの目標に向かって活動していくこと自体が難しい。県庁主導のグループが借りた補助金をうまく返せていない理由にはこうした背景があることを教えてくれました。

 

”収入向上を目指していくためには同じ目標をもって、地域で活動していかなければならない。”

 

お金がないから教育を受けられないのは違う、と公立校の教師を辞めて、稲作でお金をため、私立の学校を建てたRichardの言葉には説得力があります。

 

もちろん、彼らのこの意見は一つの側面にすぎません。実際に成功している事例もあるのかもしれません。

 

ただ、同様の声を他の人から聞いたことがあるため、場合によってはユースプロジェクトで補助金をもらうことができていない人たちと活動する、でも良いのかなと考えたり。現在引き継いで活動中のクラフトグループがまさにそれです。

とにかく配属先の上司から聞いた話がなんだか引っかかっていたので少しすっきりしました。

 

チボガの子どもたち×日本の子どもたち

また、この学校ではイギリスの学校などと手紙の交換をしているとのことで、日本の子どもたちとチボガの子どもたちを繋げられないか、という話に。

 

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手紙交換の説明中

 

学校のオーナー、Richardは子どもたちの活躍の場をチボガでとどめるのではなく、世界に向けて広げていきたい、という思いを持っているようで。

 

学校での活動も色々模索していましたが、これならまずはその第一弾としてできそうな気がするということですぐさま日本で先生をしている友人に連絡。

「興味あり!」ということで、早速案をまとめてみることにしました。

持つべきものは友。感謝。

 

周囲の支えを感じるこの頃

 お昼に子どもたちと撮った写真↓

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この写真すごい笑顔。久しぶりに写真を通して自分の顔を見ました。任地で活動していると中々自分が写った写真って撮らないんです。

 

任地に来て2週目くらいの頃。焦りとかいろんな感情が相まってちょっと疲れがたまっていると感じ、昨日も体調を少し崩し。

協力隊に行く前から、派遣されて最初の3か月くらいは大変だと聞いていたので、頭では理解していたけど、いざその場面になるとやはり大変だなぁと感じていて。

 

ただ、同期、特にこっちに来て1か月共に過ごしたウガンダ隊のみんなも同じ境遇だと考えると、会えてはいないけど支えになっている。

 

他の国の同期隊員も、電話して話してくれる存在も大きい。日本の友人が気にかけてくれるのもありがたい。前職の人たちがこのブログを読んでくれたらしく、それもありがたい。今日連絡をしてすぐに話に乗ってくれる先生の友人も本当にありがたい。

 

そして家族。なんだかんだ離れていても家族の存在は大きい。助けられています。

 

任地に来てまだ3週目だけど、ウガンダの人たちの中にもそういう支えになっている人がちらほら。学校の先生もそう。ユースプロジェクトの疑問に答えてくれたし、そもそもわざわざ来ないか?って声かけてくれるんですもんね。ヨサムの牛乳屋も毎日言ってます。

 

とりあえずうまくいかないことだらけですが、周りの人に支えられてることを実感しています。おかげで気も少し楽になって、今日は満面の笑みがでたのかもしれない。

 

明日も自分は一人じゃない、と考えながら頑張ります!

 

 

鮮血×胃痛×ユースプロジェクト

鮮血再来

一か月ぶりにキレました。

ガソリンスタンドのトイレ(オアシス)で。予感通りの鮮血。

おそらく穴あき式のときから、数日前からキレていた感触がある。ふざけているような文章ですがこれは割と笑えない事態に発展する可能性があるので、どうにかしたい。

 

夕食後しゃがんで皿洗いをしていて気づいたけれど、このフォームに問題がある気がしています。引き続き体調に気を付けるという観点からも注意していきたいところ。

 

ウガンダ到着後初

そして今日はこれだけでは済まず。胃の痛み。

後で調べてみるとおそらくキャベツが原因と予測。あまり食べすぎると腹痛の原因になったりするそうです。最近よく食べていたので適量にしたいと思います。いや控えます。(任地唯一の葉物野菜が、、)

皆さんもお気を付けください。胃薬を飲んでなんとかなりました。

 

ヨサムさん、ちょっと疑ってごめんなさい

チボガのおすすめ①ヨサムのお店(ホットチャイ&ミルク) - mpola×mpola

 

ユースプロジェクト

今日はやっとユースプロジェクトの概要について配属先の上司と話すことができました。

「ちょっと時間ください」

『今忙しい』

「3分で良いので」

『良いよ』

※時間がないと言いつつ30分弱話すボス。

 

概要は以下の通り。

・現在1,210のユースグループに資金提供

 

・その合計額は809,000,000UGX(2400万円くらい)

 

・そのうち返済されているのは120,000,000UGX(360万円くらい)

 

・さらに13団体に20,000,000UGX貸付(60万円くらい)

 

これを聞いた時点で気になるところがたくさん。

まずグループの多さ。ウガンダではユースといいつつその範囲は40代くらいまでを指します。ムセベニ大統領の下、このユース層を対象にした事業に力を入れている様子。

 

内容はテイラー、レストラン、バイクドライバー、障がいを持つ人たちのグループ、畜産など様々。

農業グループは実は少なくて、その理由はウガンダの若者たちが農業をしたがらないからだそう。これ日本と同じような現象?日本はそもそも若手が少ないとも言えるけれど。

 

次に返済金額の少なさ。全然返済してないやん、となりました。聞けばみんな遊びやら、ほかの買い物やら、恋人に使ってしまうんだとか。すごい話。

「お金が食われている」

と表現する上司。いやほんとにその通り。

 

そして、この返済状況にもかかわらずまた新たにお金貸すんかい?!と突っ込みたくなる自分。赴任当初から何度か参加してきたミーティング。実はこれら新規登録グループのミーティングだった模様。

 

自分の要請内容をそのまま実行するとすれば、これら組合がちゃんとお金を返せるようにモニタリング、ビジネスに関する知識の共有などといったところになるんですが。

 

色々感じるところがありました。

そもそも。この資金貸付事業って割とゆるくない?という話。

返済率がこの状況に対し、さらに新規団体に貸し付けようとしている。

もはやあらかじめ決められた財源(ばらまき)のようなものが存在していて、形上ユースを支援していますよ、になっている気がする。

完全なる憶測ですが政治的な何かを感じる。笑

あくまで憶測です。

 

それと。こういった自治体、政府主導の予算で行う事業は、場合によってはマイナス効果なんじゃ?ということ。

何というか、各団体のモチベーションの観点から。

 

日本の地域づくり、ビジネスに関する本を読んだ時にも同様の状況について言及されているものを読んだことがある。補助金云々のお話。

 

正直な今日の感想。この返済状況改善のためのモニタリングを自分がしたとして、その検証、報告をしたとして。なんだか数字上の報告だけになってしまうのでは、、と思ったり。

 

もちろんプラスの意味でできることが少なからずあるとは思うのですが!

ちょっとこの活動については様子見で行きたいと思います。

バイクがないと巡回できないグループがほとんどでもあるので、少しづつ少しづつ。

体調も万全ではないので今はあまり考えすぎないようにしたいと思います。汗

 

みなさんもキャベツの食べ過ぎには注意してください。食事も活動も適度に〇

 

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お隣さんからバナナをいただいた任地16日目でした。

 

 

 

 

ストーリーを知ることから始めよう

 任地15日目。

今日からクラフトグループにて小さな試みを始めてみることにしました。

それはメンバーのライフヒストリーを聞いて記録すること。

 

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ライフヒストリーというとなんだか大げさに聞こえるかもしれないけれど、彼らがどんな背景事情や思いを持ってこのクラフトグループで活動しているのかを知りたい、そう思ったことがきっかけ。(今朝思いつきました。)

 

前任が彼らとともに立ち上げたこのグループ。シングルマザーをはじめとする女性たちの収入向上が主な目的だと概要は聞いていた。でも、それ以上でもそれ以下でもなく、「自分まだまだ彼らのこと知らないなぁ」と思い、今日はリーダーのAndrew、お母さんから聞き取りをしてみることに。

 

お母さんは元々テイラーとしてチボガにお店を構えているのですが、その前は何をしていたとか、女性たちをサポートしていきたいと思った理由は何だったのか、この女性の収入向上プロジェクト”Kamu Kamu"はどんな経緯で前任と取り組むことになったのかとか。

結果的に自分が知らなかった話を聞くことができ、彼らの動機がどこから来るものなのかを知ることができた。こっちに来てからというもの中々そこまで聞く余裕がなかったというか、別な活動の軸も探さなきゃ、と焦っていたのもあってこうした動機を聞くことができていなかったので、今日は少し彼らのことを知ることができた。

 

今後も月末までは任地縛りでチボガからは出られない。この間は調べること、準備したいことも色々あるけれど、ほかのメンバーにも話を聞いてみたいなと思っている。

 

彼らのストーリーを知ることは、彼らの現状を知ることになるし、意見も聞ける。加えて、こういったストーリーを発信していくことも自分のできることの一つのような気がするので、少しずつ彼女たちのストーリーについても書いていきたいと思います。

広報、取材業務をしていた日々が懐かしい!前職の経験が生かせる気がしてわくわくな自分もいます。

 

次回は”Kamu Kamu”がどう始まったかについて記してみたいと思います。

チボガのおすすめ①ヨサムのお店(ホットチャイ&ミルク)

どうもNsamba (ンサンバ)です。と、突然のルガンダネームから始まる今回。 実は赴任初日にルガンダネームを付けられまして、今では自己紹介の際、自分の名前と一緒に紹介するようにしています。意味はantelope(羚羊)というウシとシカの中間みたいな動物。

ムサンバというとゴースト、ンサンバ!と語尾が強くなるとキックするという意味になってしまうそうで結構難しい。笑

はい。ということで早いもので任地に来て早くも14日目。2週間となりました。

毎回活動の記録を兼ねて書いているのですが、これをたまにみている日本の家族から「文章が硬いな」「書くためにどっか歩いてるみたいで首締めてないか?大丈夫か?」と心配されてしまいました。「生存報告で心配をかけない効果」は何処へやら。笑

まぁ実際のところ、若干自分でも「このペースで2年間は走りきれないんじゃないの自分???」 と思い始めたのも事実。

なので今日は堅っ苦しいのは休みにします。笑 今回は任地チボガのおすすめスポット第一弾を紹介してみます。

ヨサムのお店

はい。記念すべき第一弾は、、 ヨサムのお店です。

ヨサムのお店ってなんやねん。という感じですが、ヨサムはヨサムさんというセボ(おじさん)の名前。ヨサムの連呼がすごい。

彼は牛乳屋(おそらく)で、このお店ではホットミルクや、ホットチャイ&ミルクが飲めるんです。しかもパン、もしくはドーナツもどき🍩とのセットで値段はたったの1000シリング。

日本円にすると30円くらいです。そしてこのチャイ&ミルクが結構多い。このカップ自体が割と深くて、これにドーナツもどきを食べているとお腹いっぱいになるくらい。

手元にお金がない時でも何とかなるお店ですね。腹持ちも良いです。味も美味しいです。

ヨサムさんの存在は5年くらい前にチボガに派遣されていた米隊員の引き継ぎ書で知り、任地2週間にしてやっと行くことができました。

聞けば彼のクラン(氏族)と自分のルガンダネームNsamba は同じ仲間らしく、 "Brother~!!!"って言われました。(熱い抱擁)

午後は2時間くらいクラフトグループのミーティングに行ってきました。

この辺はまた後で振り返ります。堅苦しくなるので。笑

文を書くこと、日々の出来事や感じたことの記録は苦ではないですし、後から振り返れるので良い。けれど、活動の時間配分、メリハリの方を上手くできるようにしていきたい。

とりあえず。疲れたらMy Brother"ヨサム"のお店にホットチャイ&ミルクを飲みに行きたいと思います。

ということで任地14日目。 チボガのおすすめスポット①ヨサムのお店でした。

※合計9ヨサム。

ブログタイトルの通り。ゆっくりゆっくりも必要。

任地13日目。

このブログの名前を考えた時、ルガンダで習ったばかりのフレーズmpola mpola(ンポラ ンポラ)を思いつきました。 それだけだとなんだかそのまんますぎるので。真ん中に×を加えて。

自分を客観的に見たときに、きっちりきっちりしすぎている部分、早く前に進もうとダッシュしすぎてしまう部分、小さなことを気にし過ぎてしまう部分。色々短所があります。

もちろん、長所と短所は表裏一体。これが自分の持ち味でもある。

このパーソナリティをプラスに働かせるためには、どっしり余裕を持って構える、ゆっくりくらいで良い、どうにかなる。そんな感覚も持ち合わせていくべきかな。2年間ウガンダで活動する自分が、心身共に健康に生きていくためにはmpola mpola(ゆっくりゆっくり)という意識が必要だな。そんな意味を込めて、自分に常に言い聞かせる意味も込めてこのタイトルをつけました。

とは言いつつ。 任地2週間弱にして、すでに勢いよく走り過ぎている自分がいることがわかる。笑 このままだとどこかでグッとペースダウンするタイミングが、想像以上に早く来てしまいそうだなぁ、とひしひしと感じています。

感じているなら軌道修正しろよ!ということで、ちょっと肩の力を抜きたいと思います。

何か活動のきっかけやヒントを掴むために色々動き回っている時も楽しいんですが、それとはまた違った楽しさを忘れずにいたいというか。

メリハリをつけるというか。

コミュニティ開発隊員であること、そして配属先の誰かとガッツリ肩組んで活動する、というよりかは自分でフィールドに出てカウンターパートを作っていかなくてはいけない現状があることからも、自分で自分をしっかりマネジメントしていけるようにならなくては!

そんなことを考えた13日目。 なので、今日は敢えてフィールド(街歩き)には出ませんでした。

どうやったって急ぎたくなっちゃう自分の性格なんだから、ゆっくりゆっくりいったって、それでやっと普通くらいなはず。

そのくらいの考え方で明日から一回リセットして過ごしていきたいと思います。

任地12日目。希望と課題と。学校訪問&クラフトグループミーティング

任地12日目。今日は長いですが、熱もこもっております。

さて、今日は午前中から14時頃まで昨日も訪問したprimary schoolへ再度訪問。夕方からはクラフトグループの話し合いに行ってきました。

今日も先輩隊員のしゅんいちと一緒に。 校長のRichardは今日も熱量がすごく、自分の要請内容でもある農家の収入向上に関して様々な話をしてくれました。

正直、英語を聞き取れなかった部分も割とあるので全ては理解できていないのですが。

これまでの先輩隊員が築いてきた信頼関係のようなものはすごく感じられて、日本の時間を大切にする考え方などもよく分かっているご様子。

↑先輩方が作った改良かまどでご飯が作られていました。

その後P7〜P1まで一通りクラスの紹介、自分の自己紹介をさせてもらいました。その後授業も後ろで見学。

子どもたちに前に立って答えさせたり、集中が切れてきたタイミングで体を動かすミニアクティビティがあったり。正解が出た後も他の考え方をした例を紹介させたり。

自分は教育に関して学んできたわけではありませんが、興味深く見学させてもらいました。

ひと段落し、先生たちとの軽食のタイミングでちょっとしたトライを。

昨日家で作ったトマトソース、大学芋をテーブルに出し、試食してもらいました。

ウガンダではルモンデ(さつまいも)が主食のひとつでもあり、また、チボガのマーケットではトマトがよく並んでいます。

これらの加工品から何か収入向上につなげられないかとの考えから昨日調理したものを持参しまして。 この試食で何かしらの興味を惹き、その先に繋がればなぁという期待。この進め方が正しいかどうかは正直なところはてなマークがつく部分もあるのだけれど。

さて、反応はというと「おいしい!!!!」というような大きな反応ではなかったものの、「いいね!」的な反応を先生たちからいただきました。

また、Richardからは 「ウガンダの子どもたちの食事の課題の一つは栄養の偏り。トマトソースはそういう意味では良いね。収入向上にしても保存のために何が必要かを調べる必要があるね」 「子どもたちの親には農家も多い。収入向上に関するアンケートをとったり、トマトソースのワークショップをやっても構わないよ。こどもたち伝いで頼めるから」 などという言葉も。(ニュアンス解釈)

実現できるか否かは置いておいて、ちょっとしたトライが前向きに捉えてもらえたことは良かった。聞けば、学校としてもメイズ、ルモンデ、キャッサバの畑を持っているとのこと。 この事実には少し希望がもてました。

↑昼食時にはポショにつけて食べてくれました。この組み合わせ意外と良し。

その他、先生も日本に興味があったり、何か授業をできないかといった話題も。 ということで、こちらについては引き続きコンタクトを取りつつ、活動内容の提案もしていきたいと思います。 学校での活動からその先の親、家族にもつなげていけそうな気がしています。

午後はクラフトグループへ

その後、夕方からはクラフトグループのミーティングへ参加。当初12人ほどのメンバーが集まり今後について再確認する予定でしたが、集まったのは自分含め5人。

そして課題も多いことを実感。 クラフトグループでは、赴任後主に店内の整理整頓、ペットボトルとチテンジの活用について考えてきました。 しかし、実はこの間、(厳密にいうと前任と自分のブランクが空いている間?)メンバーである女性たちはクラフト作成を(あんまり?)できていないという現状がありました。

理由は主に2つ。

まず第一に、販売先を確保できていない&在庫が割と残っている状態で商品だけを作ると在庫のみが溜まっていくという現状がある。

次に、本来ジンジャ(ウガンダの一大観光地)のショップなどに営業をかけ、販売先を確保したいところ、営業のような人材がいない。かつてはボランティアが担っていたもの。仮に自分がその役割を担ったとして、現在は1ヶ月の任地滞在義務があり動けない。

そんな背景はありながらも、メンバーの女性たちは少しでもお金を得たい!という思いもあり、早く作らせて!という声が上がっているとのことで。

その気持ちは重々分かっているのですが、むやみに作り始めてしまうと、在庫がかさむだけでなく、それに対する報酬としてお金が減っていくのであまりよろしくない。

ということで再度日曜日にミーティングを開くことに決定。 話す内容としては、

・グループの目的、将来目指す方向の再確認

・販売先の確保と在庫云々の重要性

・自分たちがお金を得るためには持続可能な仕組みそのものが必要

・お金の管理を自分たちでできるようにする(銀行口座開設)

などなど。

印象として、メンバーは「自分がお金を得たい」という考えがあっても、そもそもこのプロジェクト自体がうまく回らないことには自分たちの収入も立ち行かなくなる、ということまでは考えられていない様子。 ここを少しずつ分かってもらえるようにトライします。

また、お金や管理も、これまではボランティアが管理し、都度報酬として渡したり、材料を買い足したりしてきました。 この方法についても銀行口座を開設したいという声もあったので、ミーティングで話し合いたいところ。個人的には彼らが彼ら自身で管理することが理想であるし、この活動を立ち上げた前任とは異なり、新参者として支援していく自分がクラフトの売り上げを全部管理するのは違う、というか。 彼らも彼ら自身で管理できることが自立につながると思うので。

これに関しては、メンバーから 「自分たちがお金の記録をつけたものを、君に定期的にアセスメントしてもらうのはどうか?」 と前向きな意見をもらえたので、その方向で進められたら良いなと。

その他、販売先の確保、営業に関しても、これまではボランティアがメインで行ってきましたが、カンパラ在住のメンバーが加入するなど状況が変わりつつあります。 しかも彼女は早くジンジャにマーケット開拓に行きたいのだとか。 なので、商品の販売業務も少しずつそのウェイトを移行していくことができそう。というか、しなきゃいけない。

と言った話を何気に1時間半くらいできたので、とても疲れたけれど有意義な時間になったのでは?と感じています。

後は話していて感じたけれど、ボランティアありき過ぎ、なマインドも少なからずありそう。

自分はここに関わる2代目です。開拓期はグイグイと引っ張っていくリーダーのような存在がとても大切だったと思いますが、彼ら自身の状況、メンバー、ビジョンも変わっていく中で、協力隊員としての活動の仕方も変わっていくべきだと思っています。

これは今日参加した人たちには何回も何回も言いました。もちろん何もサポートをしないというわけではなく。自分のベストを尽くして、みんなと一緒に活動していくけれど、目指すところは自分がいなくても全ての業務が回ること、と。

という感じで、まだまだ任地12日目。始まったばかりですが、このグループに関わる2代目として、自分なりに関わっていきたいと思います。